修士課程概要
教育課程は、ディシプリンを基礎とする高度な専門性を修得するための「専門学理講義群」と、エネルギー分野に共通する学理(多元的エネルギー学理)を修得するための「エネルギー学理講義群」から構成されます。応用化学、化学、機械、電気電子、材料のいずれかの専門分野の「専門学理講義群」から科目を選択するとともに、共通する選択必修科目である「エネルギー学理講義群」の科目を履修することで、(1)化学、物理、材料、機械、電気における高度な専門性と、(2)多元的エネルギー学理の視点から判断できる俯瞰力、自立的課題抽出・解決力、及び国際的リーダーシップ力を養うことができるよう構成されています。
修士課程
科目群名称
概要
エネルギー学理講義群
各系の基礎と高度な専門性に特化して発展したエネルギー関連技術をアナロジーで再構造化し、新たな学問領域として体系化した“多元的エネルギー学理”の知識を修得するための講義群です。エネルギー基礎学理、エネルギーデバイス論、エネルギーマテリアル論、エネルギーシステム論、エネルギーシステム経済論などから構成されています。分野横断型のポスター発表形式の科目も用意しています。
エネルギービッグデータ科学講義群
データ科学、人工知能解析、計算機シミュレーション等を多元的エネルギー学理と融合した“エネルギービッグデータ科学”の知識とスキルを修得するための講義群です。キャンパスで取得したエネルギービッグデータ、デバイス/マテリアル/システム/シナリオ研究における多種多様な実データを活用し、初学者から上級者まで、知識と技術のレベルに合わせた座学と演習から構成されています。
専門学理講義群
化学、機械、電気電子、材料、応用化学、情報工学、融合理工学のいずれかのディシプリンを基礎とする高度な専門性を修得するための講義群です。化学系専門学理講義群、機械系専門学理講義群、電気電子系専門学理講義群、材料系専門学理講義群、応用化学系専門学理講義群、情報工学系専門学理講義群、融合理工学系専門学理講義群があります。
講究科目群
修士論文研究に則したセミナー、論文購読等を行います。
博士後期課程概要
修士課程までに修得した化学、物理、材料、機械、電気の高度な専門性と、エネルギー分野に共通する学理(多元的エネルギー学理)を基盤として、(1)エネルギーに関する体系化された幅広く深い知識をもとに、エネルギーに関わる現象の本質・普遍性を見抜き、新たな課題を設定し、これを解決に導く力、(2)高い見識と倫理観のもとに広くエネルギー研究のフロンティアを先導する力、(3)エネルギーに関わる多方面の知見を各エネルギー分野内専門の視点から有機的に結びつけ活用し、展開する力、(4)エネルギー分野において人的ネットワークを構築し、国際的にリーダーシップを発揮する力、を身につけることを目的に、各専門科目、講究科目が設けられています。具体的には、講究科目及び博士論文研究を中心に、課題設定力・課題解決力、研究遂行力を養成し、更に「国際学術プレゼンテーション」等の専門科目に加え、文系教養科目及びキャリア科目の履修により、リーダーシップ力、国際的に通用する教養力、コミュニケーション力を涵養します。
博士後期課程科目群の説明
科目群名称
概要
文系教養科目
エネルギー・情報分野の研究推進のバックグラウンドとなる国際的に通用する教養力を涵養する教養科目です。
キャリア科目
エネルギー・情報分野におけるリーダーシップ力、コミュニケーション力を涵養する教養科目です。
専門科目
修士課程までに学んだエネルギー学理とデータ科学を基礎とし、更に実践的・応用的な視野を得るための専門講義です。また、国際的に通用するプレゼンテーション能力のアップを図ります。
講究科目
博士論文研究に則したセミナー、論文購読等を行います。
授業科目と修了要件について
入学年度および入学プロセス(日本語での正規受験またはIGPプログラム)によって、受講可能な授業科目や修了要件は異なります。下記のリンクから、ご自身の入学年度を選択してご覧ください。
- 日本語正規受験学生 :「大学院学修案内」> 「エネルギー・情報コース」
- International Graduate Program : 「Guide to Graduate Education and International Graduate Program」> 「Graduate major in Energy Science and informatics 」
Photo by Raimond Spekking